名古屋市の千種区にある寺や神社について詳しく解説するサイト『名古屋市千種区の寺・神社』

●●●千種など●●●

【高牟神社】

高牟神社は同じ名古屋市の千種区にある清明山の晴明神社とともに、恋の三社巡りのひとつ
となっている神社です。
昔この一帯は「常世の草香島」と呼ばれ、あちこちから清泉が湧き出ていたそうです。
これが元古井という地名の発祥ともなり、今でも神社の境内では水が湧き出ています。
この霊水が恋を生むそうで、縁結びの神様として信仰を集めているとのことです。
湧き水は恋愛成就だけでなく病気などにも効くといわれ、遠方から汲みにやってくる人も
多くいるそうです。
またこのあたりは尾張物部氏の集落の一画で、尾張物部氏の武器庫が後に高牟神社になった
と言われています。
その歴史は古く、901年の延喜式神名帳には既に記載が残っています。

【光正院】

光正院は1513年、僧来鳳の創建といわれています。
弁慶がこのお寺に住んでいた時期があり、手掘りで井戸を掘ってその清水で主君義経の武運
を祈願し、大般若経五十巻を書写したと伝えられています。
やはりこのあたりは綺麗な湧き水が豊富にあったのでしょう。

【芳珠寺】

芳珠寺は臨済宗妙心寺派のお寺で、慶長年間に僧久岳が創建して1746年に現在の寺名に
なったとされています。
本尊の延命地蔵は尾張六地蔵のひとつとなっており、名古屋で最も古い木彫りのお地蔵様で
50年に1度だけ開帳されます。

【桃厳寺】

桃厳寺は天文年間に末森城主だった信長の弟織田信行が、父信秀の菩提を弔うために創建
したものです。
当初は現在の穂波町付近にあったのですが、1714年にこの地へと移されました。
入口は小さいのですが敷地は広く、奥には大仏があります。
この大仏は名古屋大仏と呼ばれ、座高は10メートルあります。
台座は菩提樹の壁面に囲まれていて周囲にはインド象、そして大仏とは別に大きな手首が
置かれています。
また敷地内には愛犬供養のための犬の像もあり、多くの動物が眠っています。

【吹上観音】

吹上観音は中央に先手観音が、その脇に地蔵菩薩、弘法大師像、おもかる地蔵があります。
先手観音はもともとこの北を東西に走る100メートル道路にありました。
この先手観音は1821年に小塚村の守護仏としてつくられたもので、守護とあわせて古墳
の霊を追悼するためという由来があります。
その古墳は名古屋刑務所が建設される以前までは残っていたそうです。